この記事で解決できるお悩み
動物系専門学校を卒業したあとペットショップで3年働いてました。
今では10匹以上の爬虫類に囲まれながら過ごしてます。
リクガメにどんなエサを与えればいいか分からない。メリット・デメリットとかあるの?
こんな悩みを抱えてる方いると思います。
確かにリクガメのエサって何を与えれば良いか迷いますよね。
- どの野菜を与えればいいのか?
- 人工フードは食べてくれるのか?
- 果物は食べてくれるのか?日常的に与えていいのか?
分からないことが多いと思います。
そこで、この記事では実際にリクガメを飼育している私が『各エサのメリット・デメリット』を紹介しようと思います。
後半では私が与えているメニューを写真で紹介するのでリクガメのエサで悩んでいる人はぜひ読んでいってください。
ちなみに『乾燥系リクガメ』と呼ばれるリクガメは以下の種類。
- ケヅメリクガメ
- ヒョウモンガメ
- ヘルマンリクガメ
- ヨツユビリクガメ
- ギリシャリクガメ
- フチゾリリクガメ
- パンケーキリクガメなど
『平気気温の高い荒野や草原』に暮らしているリクガメを乾燥系リクガメと呼んでいます。
これ以外の多湿系リクガメ(ホシガメやアカアシガメなど)はエサの内容が変わるのでここでは紹介しません。
【3種類】リクガメのエサまとめ
乾燥系リクガメのエサは以下の3種類。
乾燥系リクガメは草食性なので基本的に『野菜が主食』です。
そのため、リクガメに何を与えればいいか迷ったらとりあえず野菜を与えておけOK。
人工フードや果物は主食では無いのでおやつ感覚でたまに与えます。
これを聞くと
「それなら適当に野菜を与えるか」
とも思うかもしれませんがそれではダメです。
というのも『野菜の種類によって与えてはいけない物もあるので適当に選ぶとNG』なんですよね。
さらに『各エサにはそれぞれメリット・デメリットがある』ので何も考えずに野菜だけを与えていいというわけでもありません。
それぞれのメリット・デメリットを知っておかないとリクガメは飼えないのでしっかりと確認しておきましょう。
ちなみにトカゲやヤモリ飼育でよく使われる以下2種類のエサはリクガメでは使いません。
【生き餌】
➤コオロギ、ミルワームなど
【冷凍エサ】
➤冷凍マウスや冷凍コオロギなど
この2種類は与えなくてもOK。先ほど紹介した3種類のエサを与えればリクガメを飼育できますよ。
野菜(主食)
まずは主食となる『野菜』ですね。
基本的に野菜さえ与えておけばリクガメを飼えるのでとりあえず野菜を与えてください。
野菜を与えるときは『3〜4種類』の野菜を混ぜて与えることがポイントです
1種類だけだと栄養が偏ってしまうので複数の種類を混ぜ合わせることが大切ですよ。
以下にリクガメ飼育で使える野菜をセレクトしてきました。
どんな野菜を与えればいいか悩んでいる人はこちらを参考にしてください。
【メイン】
- 水菜
- 小松菜
- 大根の葉
- モロヘイヤ
- チンゲン菜
- かいわれ大根
- ベビーリーフ
【サブ】
- 白菜
- トマト
- きゅうり
- かぼちゃ
- にんじん
基本的には『メインに割り振られている野菜から3〜4種類を選べばOK』です。
サブに振られている野菜は週2〜3回トッピングするぐらいがちょうど良いかなと思います。
野菜のメリット
メリット |
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野菜のメリットは何よりも『リクガメの主食』であることですね。
『栄養価・嗜好性』ともに抜群に良いのでエサで悩んだらとりあえず野菜を与えておけばOK。
さらに、野菜はスーパーですぐに入手できますし特別の加工がいらないのもメリット。
野菜のデメリット
デメリット |
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野菜の最大のデメリットは『与えてはいけない野菜がある』ことでしょう。
というのも、リクガメの主食は野菜ではありますが『どれでも好きなように食べさせていいというわけでは無い』んですよね。
具体的には
- トウガラシやシシトウのような刺激性の強い野菜
- ニンニクやニラのような中毒性の強い野菜
ここら辺の野菜はリクガメに与えると命に関わるので与えるとNGですよ!
野菜を与えるときの注意点
野菜を与えるときに絶対に注意してほしいことが2つあります。それがこちら。
野菜を与えるときの注意点
この2つに注意して野菜を与えるようにしてくださいね。
スーパーで買ってきてすぐに与えるなら大丈夫ですが使いきれずに何日も経ってしまうと間違いなく傷みます。
その状態で与えてしまうと『リクガメがお腹を壊す可能性』があるので瑞々しくて新鮮な野菜を与えるようにしてくださいね。
『刺激性の強い野菜(トウガラシやシシトウなど)』や『中毒性の強い野菜(タマネギやニラなど)』は絶対に与えてはいけません。
もし与えてしまうと命に関わるので注意して野菜を選びましょう。
以下に、NG野菜をリストアップしておくので野菜選びの参考にしてください。
- ねぎ
- ニラ
- さといも
- タマネギ
- ニンニク
- トウガラシ
- シシトウ
スーパーでよく見かけるNG野菜をリストアップしてきました。 ここに載せている野菜は絶対与えないようにしましょう。
【結論】主食なのでとりあえず野菜を与えればOK!
野菜が主食なのでいっぱい与えましょう!
野菜さえ与えれば人工フードや果物を与え無くても問題ありません。
絶対に与えるべきエサは野菜なのでリクガメに何を与えればいいか悩んでいる人はとりあえず野菜を与えましょう!
「どんな野菜を与えればいいか分からない」という人はこちらで紹介してるのでぜひ参考にしてください。
➤リクガメに与えてもOKな野菜
果物(副食)
続いては副食となる『果物』ですね。
果物は『水分・糖分が多く与えすぎると体調不良の原因』になります。
そのため、おやつ感覚として週一ぐらいで与えるのがベストかなと思います。
以下に『リクガメ飼育でよく使われる果物をリストアップ』しておくので与えるときの参考にしてくださいね。
- いちご
- リンゴ
- バナナ
- メロン
- オレンジ
ここら辺の果物なら与えてもOKですよ!
ちなみに果物は『一切与えなくてもリクガメに影響はない』です。
野菜をしっかり与えてれば栄養不足になることはないので無理して与えなくても大丈夫ですよ。
果物のメリット
メリット |
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果物のメリットは『とにかく嗜好性が高いことと水分量が多いこと』ですね。
リクガメは果物が大好きなので食欲が落ち気味の個体に与えるとすぐ食べてくれますよ。
さらに脱水症状になりかけている個体に水分を取らせたい場合にも果物は活躍しますね。
果物のデメリット
デメリット |
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果物のデメリットは『与えすぎが良くない』ことですね。
というのも、果物は基本的に水分量と糖分が多いのでリクガメが『摂取し過ぎると体調不良の原因』になってしまいます。
具体的には『下痢になったり糖尿病になったり』と良いことはありません
それでいて、嗜好性が高過ぎるので果物ばっかり食べるようになってしまうのもデメリット。
こういった理由からメインのエサとしては与えないようにしましょう。
果物を与えるときの注意点
果物を与えるときに絶対に注意してほしいことが2つあります。それがこちら。
果物を与えるときの注意点
果物を与えるときはこの2つに注意してくださいね。
果物の与えすぎは『下痢や糖尿病の原因』になってしまうので注意してくださいね。
週一ぐらいの頻度で与えると良い感じになるかなと思います。
野菜と同じく変色したり傷んでいる果物はさけましょう。
もし『傷んだ状態で与えてしまうと体調を崩す可能性もある』ので瑞々しくて新鮮なうちに与えるようにしてくださいね。
【結論】おやつとしてたまに与えよう!
果物はおやつとして『週一ぐらいでたまに与える』のがベストですよ!
いっぱい与えてしまうと体調不良になったり食性が偏ったりと良いことはありません。
そのため、おやつ感覚としてたまに与えるぐらいに留めておきましょう!
人工フード(副食)
続いては『人工フード』ですね。
人工フードは栄養バランスに優れているので野菜に混ぜて栄養補助として与えると良いかなと思います。
とはいえ、野菜だけでも充分に栄養価は高いのだ『2〜3回ぐらいのペースで少量混ぜ合わせる』ぐらいがベストですよ。
ちなみに人工フードは『栄養バランスに優れている一方で副食なのでメインで使うのはNG』です。
さらに、野菜をしっかり与えているのならば毎日与える必要もないので与えすぎには注意しましょう。
【おすすめの人工フード】
実際にリクガメを飼育している私がおすすめしてる人工フードがこちら。
『キョーリン マルベリックドライ』です。
なぜおすすめかというと
リクガメを飼うために必要なカルシウムとリンのバランスがベストな比率だから
リクガメ飼育では『カルシウム:5・リン:1』の比率で与えると健康的に飼えると言われているんですよね。
そのため、このバランスにできる限り近いようにエサを与えていくことが望ましいんですが普通に飼ってたら難しいです。
そんな時にキョーリン マルベリックドライを野菜に混れば栄養バランスがベストなエサを与えれるようになりますよ!
人工フードのメリット
メリット |
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人工フードのメリットは『とにかく楽なこと』でしょう。
常温で保存できますしふやかしたものを野菜に混ぜるだけでOK。
特別なことを何もしなくても栄養バランスがベストなエサを与えれることがメリットですね。
人工フードのデメリット
デメリット |
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人工フードは『あくまでも栄養補助としてしか使えないことがデメリット』ですね。
というのも、人工フード栄養バランスに優れている一方で肥満になりやすいですしリクガメの食性(植物食)に合っているわけではないです。
そのため、主食として使えないのでサブのエサとして与えるようにしましょう!
人工フードを与えるときの注意点
人工フードを与えるときに注意してほしいことは『与えすぎない』ことですね。
というのも、人工フードは栄養バランスに優れているので飼い主としては多く与えたくなります。
しかし、リクガメの主食である野菜ではないですし栄養価が高すぎるので肥満にもなりやすいんですよね。
そのため、人工フードの頻度は『週2〜3回』ぐらいに留めて与えすぎないように注意しましょう!
【結論】栄養補助として使おう
人工フードの結論がこちら。
野菜に混ぜて栄養補助として使いましょう!
栄養バランスに優れているので主食として使いたくなる人もいると思いますがリクガメはどこまで行っても植物食です。
与えすぎると『肥満になったり栄養過多になる可能性』があります。
新鮮な野菜がメインなので人工フードはあくまでも補助として使うようにしてくださいね。
野草を与えても良いと聞くけど実際どう?
リクガメ飼育をしようと思っていろいろと調べていくと『野草を与えるのもおすすめ』と聞くことも多いと思います。
確かに野草は『バリエーション豊富・栄養バランス良し』とメリットが多いので与えたくなる気持ちも分かります。
しかし『個人的にはおすすめしてない』です。
なぜなら『与えるリスクが高い』から
というのも、野草を与えるときは
- 除草剤が撒かれていないか
- 排気ガスが当たっていないか
- 動物のフンに汚染されていないか
- そもそもどの野草を食べていいか事前に調べておく
これらを調べる必要があります。もし調べずに与えてしまうとリクガメが体調を崩して最悪は命に関るんですよね。
そして、これらを調べるのは無理です。 除草剤が撒かれているかなんて人の目で見ても分かりませんし動物のフンなんてそこら中にあります。
そして何よりも『どの種類の野草なら与えても大丈夫』かを見極めるのがそもそも難しいです。
こういった理由から『個人的には野草を与えるのはおすすめしてない』ですね。
無理して野草を与えなくともスーパーで売ってる野菜と人工フードを組み合わせればリクガメを健康的に飼育できます。
そのため、野草は無理して使わなくてもいいかなと思います。
実際にどんなメニューを与えれば良いの?
ここまで読むと
「リクガメのエサは分かったけど実際にどんな感じで与えればいいんだろう?」
こう疑問を感じますよね。 確かに文章だけでは『実際にどんな野菜をどんな感じで与えればいい』のかイメージしづらいと思います。
そこで、ここでは私が実際にリクガメに与えているメニューを紹介しますね。
私が与えているメニューがこちら。
使っている野菜と人工フードがこちら。
私もスーパーで買ってきた野菜4種を細かく切って人工フードを混ぜて与えています。たまに、かいわれ大根とか水菜を与えて味変してますね。
【まとめ】野菜メインに人工フードをサブで与えよう
リクガメのエサはこんな感じで与えましょう!
- 野菜
➤主食(毎日) - 人工フード
➤サブ(週に2〜3回野菜に混ぜる) - 果物
➤与えなくてもOK - 野草
➤与えないほうが無難
野菜をメインに人工フードを混ぜれば果物や野草を与えなくとも栄養を確保できます。
そのため、野菜を主食としたメニューを組んでリクガメに与えるようにしてくださいね。
ちなみに私がおすすめしてる人工フードが『キョーリン マルベリックドライ』です。
これはリクガメを飼うために必要な『カルシウムとリンのバランスがベストな比率』なのでリクガメを健康的に飼育できるんですよね。
人工フード選びで迷っている人は『キョーリン マルベリックドライ』がおすすめですよ!
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