この記事で解決できるお悩み
動物系専門学校を卒業したあとペットショップで3年働いてました。
今では10匹以上の爬虫類に囲まれながら過ごしてます。
「トゲオアガマを飼ってるけどライトやシェルターの設置場所が合ってるか不安」
「60cmケージで飼いたいけど……どんな飼育環境を作ればいいか分からない」
この記事では元ショップ店員・爬虫類飼育歴7年の私がこんなお悩みを解決します。
先に結論を言いますね。
元ショップ店員の60cm飼育ケージをそのまま真似すればOKですよ!
これがトゲオアガマを5年以上飼育している元ショップ店員が作った60cm飼育ケージです。
バスキングライトやシェルターの場所はトゲオアガマが快適に暮らせるようにかなり意識して設置しましたね。
とはいえ、写真だけだと何を意識すれば良いか分からないと思うのでこの記事では具体的に
- シェルターはどんな感じで作ればいいのか?
- 何を意識してバスキングライトを設置したのか?
- バスキングスポットの下にシェルターがあるのはなぜなのか?
こういったトゲオアガマの飼育環境作りで重要なポイントを紹介していきます。
トゲオアガマの飼育環境をどうやって作れば良いか悩んでいる人はぜひ読んでくださいね。
【真似してOK】元ショップ店員のトゲオアガマ飼育環境を紹介
それでは早速、紹介しますね。
私が実際にトゲオアガマを飼育している60cm飼育ケージがこちら。
【全体像】
ケージ内に必要最低限の道具しか入れてないのでシンプルな飼育環境になってると思います。
【バスキングスポット】
バスキングスポットには熱吸収の良い『スレートプレートとレンガ』を採用してます。
ライトにちょっと当てるだけでめちゃくちゃ温度が上がるのでトゲオアガマのバスキングスポットを作るならこの2つがおすすめですね。
【スレートプレートの使用感】
以下記事で『スレートプレートのメリット・デメリットや使用感』を紹介してます。
気になる方はこちらもぜひ参考にしてくださいね。
➤トゲオアガマの保温に100均のスレートプレートが超おすすめな話
【トゲオアガマの隠れ家】
バスキングスポットの下にトゲオアガマが隠れられる場所を作りました。
なぜバスキングスポットの下に作ったかというと『バスキングライトの熱が隠れ家にも伝わる』ようにしたかったから。
トゲオアガマが隠れ家で休んでるときでも暖かくなれるようにバスキングライトの下に隠れ家を作りましたよ。
【レイアウト】
レイアウトは流木とシェルターをそれぞれ一つずつ買ってきて組み合わせました。
石や流木をもっと置いても良かったんですが、ケージがごちゃごちゃしますし掃除もやりづらいのでこれぐらいの量が丁度良いと思います。
【意識しよう】トゲオアガマの飼育環境を作るために気をつけるべきポイント5つ
それでは続いて、実際にトゲオアガマの飼育環境を作る時に気をつけるべきポイントを紹介していきます。
私が気をつけているポイントは以下の5つ。
意識するべきポイント5つ
トゲオアガマの飼育環境を作るときはこの5つのポイントに気をつけて作ればOKですよ!
ポイント①レイアウトはシンプルに
レイアウトは『とにかくシンプル』なものにしたほうが良いでしょう。
その理由が以下の3つ。
- 掃除がしやすい
- 崩れたりして危ない
- トゲオアガマが怪我をしにくい
石や流木をいっぱい置いてレイアウトをするとケージ内がごちゃごちゃしてしまうんですねよね。
ごちゃごちゃしたレイアウトは掃除もしづらいですし、万が一崩れた場合はトゲオアガマが怪我する可能性だってあります。
そのため、レイアウトをするときはできる限りシンプルなものになることを意識したほうがトゲオアガマを快適に飼育できると思いますよ。
ポイント②バスキングライトは端に設置
バスキングライトの設置場所は『ケージの端』にしましょう!
なぜケージの端に設置するかというと、バスキングライトの直下は『約45度〜50度ぐらい』と超高温だから
直下で45度から50度ぐらいの気温があると周辺の気温も40度ぐらいになるのでかなり暑いです。
ケージの端に設置してもこれだけ上がるので、もしライトを中央に置いたりすればケージ全体の温度が上がりすぎてしまうんですよね。
これだと高温のケージでトゲオアガマを飼うことになるので『トゲオアガマが熱に強いとはいえ熱中症や脱水になったりと体調不良の原因』になりかねません。
これを避けるために高温のバスキングスポットをケージの端に設置して他の場所の温度を下げれるようにするわけです。
ポイント③バスキングスポットの下にシェルターを設置
バスキングライトの下にシェルターを設置することをおすすめします!
なぜバスキングライトの下にシェルターを設置するかという『シェルターで寝てるときでも熱が伝わる』から。
というのも、トゲオアガマは『変温動物なので体温が下がると動きが鈍くなりエサ食いが落ちる』んですよね。
変温動物とは?
自身の体温が上がらないと体を動かせない生き物
➤体温が上がらなければエサを食べたり動き回ったりできないという感じ
そのため、体温を上げることが必須なのですがバスキングライトの下にシェルターが無いとすぐには体が温まりません。
そこで、バスキングライトの下にシェルターを設置してライトの熱がトゲオアガマに伝わりやすいようにするわけです。
こうすれば、トゲオアガマの活動時間も増えますしエサ食いも良くなりますよ。
特に『冬場は寒いのでバスキングスポットの下にシェルターを置くことをおすすめ』します!
ポイント④バスキングスポットには熱効率の良いもの設置
バスキングスポットには『レンガやスレートプレートといった熱吸収の良いものを設置』すると良いですよ。
なぜなら『効率よくバスキング(日光浴)できるようになる』から
レンガやスレートプレートは熱を吸収しやすいのでバスキングライトを少し当てるだけでもめちゃくちゃ温度が高くなるんですよね。
トゲオアガマが良い感じにバスキングできるようになるのでバスキングスポットにはレンガやスレートプレートを設置しましょう!
【スレートプレートの使用感】
以下記事で『スレートプレートのメリット・デメリット』を紹介してます。
気になる方はこちらもぜひ参考にしてくださいね。
➤トゲオアガマの保温に100均のスレートプレートが超おすすめな話
ポイント⑤紫外線ライトはケージの真ん中に設置すること
紫外線ライトは『ケージの真ん中に設置したほうがいい』でしょう。
なぜ真ん中に設置するかというと『ケージ内のどこにいても紫外線を浴びれる』ようにするため
というのも、紫外線ライトを端に設置したりすると『紫外線が届きにくい場所が生まれる可能性がある』んですよね。
紫外線不足は食欲不振になったり骨格の成長に影響が出たりと良いことはありません。
そのため、紫外線ライトを真ん中に設置しトゲオアガマがどこにいても紫外線を浴びれるようにしましょう。
【元ショップ店員が厳選】トゲオアガマの飼育道具を紹介
ここからは5年以上トゲオアガマを飼育している元ショップ店員が実際に使っている飼育道具を紹介します。
私がトゲオアガマ飼育で使っている飼育道具がこちら。
飼育道具 | 内容 |
①飼育ケージ | グラステラリウム6045 |
②床材 | デザートブレンドクラシック |
③紫外線ライト | レプタイルUVB150 26W |
④バスキングライト | サングロータイトビーム 100W |
⑤ランプステー | グラステラリウム専用ランプステー |
⑥ソケット | マルカンクリップソケット |
⑦レイアウト素材 | 流木 コルク |
なぜ、これらの道具を使っているのか個別に紹介しますね。
①飼育ケージ
飼育ケージ
グラステラリウム6045
➤幅61.5cm×奥行46.5cm×高さ48cm
私が使っている飼育ケージは『グラステラリウム6045』です。
なぜこれを使っているかというこのケージは『トゲオアガマを十分飼育できる広さに脱走対策も万全』だから
というのも、ケージのサイズが『幅60cm×奥行45cm』とかなり広めなのでトゲオアガマの幼体〜大人まで飼うのに十分なんですよね。
さらに、鍵付きの前面扉が搭載されてるので閉め忘れない限り脱走されることもありません。
そのため、トゲオアガマのケージ選びで迷ったらこれにしておけば間違いなしと自身を持って言えるケージですよ。
【グラステラリウムのレビュー】
気に入りすぎて以下記事で『グラステラリウムをレビュー』をしました。
元ショップ店員が実際に使って感じた意見を載せてるのでこちらも参考にしてくださいね。
➤【グラステラリウム6045をレビュー】爬虫類を飼うなら最強の飼育ケージ
②床材
床材
私が使っている床材は『デザートブレンドクラシック』です。
なぜこれを使っているのかというと『粒が小さいので誤飲の可能性が薄くて見た目が砂漠っぽい』から
床材を使うときに気をつけなければいけないことの一つに『誤飲』があります。
粒が大きれば大きいほど床材ほど誤飲されたときに体に詰まりやすいので危険です。
その点、デザートブレンドクラシックは『粒がかなり小さめなのでたとえ誤飲されたとしても体外に排出されやすい』んですよね。
さらに、素材にクルミが使われているので脱臭効果が高くフンや尿の匂いがあまりしないのもポイント。
こういった理由から床材選びで迷っている方は『デザートブレンドクラシック』がおすすめですよ。
【デザートブレンドクラシックのレビュー】
こちらも気に入りすぎて以下記事で『デザートブレンドクラシックをレビュー』をしました。
元ショップ店員が実際に使って感じた意見を載せてるのでこちらも参考にしてくださいね。
➤【デザートブレンドクラシックをレビュー】乾燥系爬虫類の床材はこれがおすすめ
③紫外線ライト
紫外線ライト
私が使っている紫外線ライトは『レプタイルUVB150 26W』です。
なぜこれを使っているかというと『値段が約3,000円と安い割に十分な紫外線量が出ている』から
紫外線ライトは基本的に値段が高いライトのほうが紫外線量が多い傾向にあります。
その点、レプタイルUVB150 26Wは比較的安めの値段にも関わらずトゲオアガマを十分飼育できるぐらいの紫外線を出してくれるんですよね。
こう言った理由から紫外線ライト選びで迷ったらおすすめのライトですよ。
④バスキングライト
バスキングライト
私が使っているバスキングライトは『サングロータイトビーム 100W』です。
このライトはトゲオアガマが気持ちよくバスキングできる温度までバスキングスポットの気温を上げてくれるのでおすすめです。
さらに色んなショップで取扱いされているので入手しやすいのも魅力ですね。
爬虫類ショップはもちろんのこと爬虫類を置いているホームセンターや総合ペットショップて見かけることができますよ。
⑤ランプステー
ランプステー
ランプステーは飼育ケージに『グラステラリウムを使っているときに必要になる道具』です。
なぜ必要かというと『ランプステーが無いとライトの設置ができない』から
グラステラリウムにライトを設置するためにはランプステーという突起物を別で使わないと設置できないんですよね。
そのため、グラステラリウムでライトを使う場合に必ず必要なので揃えておきましょう。
⑥ソケット
ソケット
私が使っているソケットは『マルカンクリップソケット』です。
何の変哲もないただのソケットなので特別な機能は何もありません。
ただ、クリップ部分がやけに固くランプステーをガッチリ挟んでくれるのが使いやすく愛用してますね。
ちなみに『グラステラリウム以外の飼育ケージを使う場合は買わなくて大丈夫』です。
⑦レイアウト素材
私が使っているレイアウト素材は『流木とコルク』の2つです。
シンプルなレイアウトにしたかったので私はこの2つでも事足りました。
人によっては石を使いたいとか流木をいっぱい使いたいとかあると思うので自分のやりたいレイアウトに合わせて素材を使いましょう。
ちなみにコルクと流木は『爬虫類イベントで購入』しましたよ。
爬虫類イベントは良い感じのレイアウト素材が色々と売られてるのでおすすめです。
【まとめ】飼育環境をしっかりと作りトゲオアガマを飼育しよう
トゲオアガマの飼育環境で不安を感じている方はこの記事をそのまま真似すればOK。
最後にこの記事で紹介した『飼育環境を作るためのポイント5つ』をおさらいしておきましょう。
意識するべきポイント5つ
基本的にはこの5つに気をつければ問題ありません。参考にしながらトゲオアガマの飼育環境を作ってくださいね。
またこの記事を読んで
「トゲオアガマの飼育環境を作れたから今度はレイアウトにも力を入れたい」
こんな悩みが出てきた方もいると思います。
そんな方は以下記事で『トゲオアガマのケージレイアウト』を紹介してるのでこちらも参考にしてくださいね。
➤【真似してOK】トゲオアガマが快適に暮らせるケージレイアウト術
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以下記事では『トゲオアガマを飼育する前にぜひ読んでほしい飼育本』を紹介してます。
筆者が実際に読んでおすすめだと思った飼育本を紹介してるのでぜひ参考にしてください。
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