この記事で解決できるお悩み
動物系専門学校を卒業したあとペットショップで3年働いてました。
今では10匹以上の爬虫類に囲まれながら過ごしてます。
皆さんはソケット選びで悩んだことありますか?
- とりあえず買ってみたけど思ってたのと違う……
- 適当に買ってみたけどこれでいいのか?
まず前提としてソケットとは『ライトを取り付けるための道具』。つまり、これが無いとバスキングライトや紫外線ライトを設置できないので『爬虫類飼育では必須の道具』と言っていいです。
【ソケットとはこちら】
そしてこのソケット。意外と種類が多くてどれを選んだらいいか迷うんですよね。
初心者が適当に選んでしまうと失敗する可能性はめちゃくちゃ高いです。
そこで、この記事ではソケットの種類から選び方や特徴を紹介します。
最後まで読めばソケット選びで失敗すること無くなるのでぜひ読んでいってください!
ちなみに『ライトを使わない爬虫類(レオパやボールパイソンなど)を飼育する場合は参考にならない』かもしれないです
知識として持っておいても損はしないので気になる方はこのまま読み進めてくださいね。
ソケットはざっくり2タイプ
実はソケットと呼ばれる道具には2タイプあります。それがこちら。
この2タイプを使い分けていきましょう!
それぞれの特徴やメリット・デメリットは次から紹介しますね。
①クリップタイプ
【クリップタイプのメリット・デメリット】
メリット |
|
デメリット |
|
結論 |
地表性のトカゲやリクガメに使うのがおすすめ! |
クリップタイプは『ケージのフチにクリップで挟む』タイプのソケット。
以下の写真のような感じで取り付けるタイプのソケットですよ。
このタイプは『地表性のトカゲやリクガメ』を飼うときにおすすめのソケットです。
なぜおすすめかというと『バスキングスポットを作りやすい』から
クリップタイプのソケットは好きな場所にバスキングスポットを作れるので乾燥地帯の爬虫類を飼育するのに重宝します。
ただ、ソケットをケージの中に置く都合上『生体とライトの距離が近くなってしまう』のがデメリット。
このデメリットによって『イグアナやカメレオンのような樹上性爬虫類の飼育には向いていない』んですよね。
というのも、クリップタイプは写真を見てもらえればわかる通りケージの中に設置します。
これだけ距離が短いと樹上性の爬虫類がライトに触れて火傷する可能性が出てくるんですよね。
これが『地表性のトカゲやリクガメに使うのがおすすめと限定した理由』です。
【クリップタイプでおすすめのソケット】
ちなみにおすすめは『マルカン クリップソケット』です。
私も使ってますが癖が無く値段も安めなので迷ったらこれにしておけばOKですよ!
ドームタイプ
【ドームタイプのメリット・デメリット】
メリット |
|
デメリット |
|
結論 |
レイアウト重視or樹上性の爬虫類を飼育するならドームタイプが安定 |
ドームタイプは『ケージの上に置く』タイプのソケット。
このソケットのメリットは『ケージの中がめちゃくちゃスッキリ』することですね。
こちらの写真を見れば分かるんですがケージの中が広々としてますよね。
クリップタイプのソケットはケージの中に置く都合上、レイアウトに制限ができたり見た目が悪かったりします。
さらには、ライトをケージ内に設置するので樹上性の爬虫類だと火傷する可能性もあります。
しかし、ドームタイプならソケットを外に置いているのでレイアウトに制限がかかることはありませんし火傷の心配もありません。
- カッコいいレイアウトができたのにソケットがあるから微妙
- せっかくカッコいい流木買ったのにソケットが邪魔で置けなかった
こういった理由からイグアナやカメレオンのような樹上性の爬虫類を飼育するならベストと言えるソケットです。
ただ、メリットばかりではなくデメリットもあります。
それは『バスキングスポットの温度が上がりにくい』こと
ケージの外に置いているので『バスキングスポットの距離が遠くなり温度が上がりにくいん』ですよね。
そのため、高温のバスキングスポットが必要な爬虫類(フトアゴヒゲトカゲやトゲオアガマなど)にはあまり向いていません。
ソケット選びで気を付けたい3つのポイント
ソケットを買うときは適当に選んではいけません。なぜなら、以下3つの理由があるから。
- ケージに合わない
- 生体が火傷をした
- レイアウトが上手くいかない
実際に私もクリップタイプのソケットを購入しましたが生体との距離が近くて火傷しそうだったのでドームタイプのソケットに買い直した経験があります。
そこで、ここからは私が思うソケット選びで気を付けたい3つのポイントを紹介します。
ソケット選びで失敗しないためにも以下3つのポイントに注意して選びましょう!
気を付けたいポイント
レイアウトの高さ
ソケットは置くときは『レイアウトの高さ』に気を付けましょう。
なぜなら『高さのあるレイアウトをすると火傷の可能性が出てくる』から
例えばこちらの写真。
クリップタイプのソケットでライトを設置してますがこの状態だと火傷の可能性が出てきます。
というのも、この状態で高さのある流木を置いたりすると生体とライトの距離が近くなり過ぎてしまいまうんですよね……。
そうなると『生体が火傷をする可能性』が出てきます。
そのため、高さのあるレイアウトをするときはクリップタイプのソケットは基本NGです。
「流木や石を使ってケージ内に高さのあるレイアウトを作りたい!」
「イグアナやカメレオンのような樹上性の爬虫類を飼いたい!」
こんな風に考えている方はクリップタイプよりもドームタイプをおすすめします。
飼育ケージの置き場所
『飼育ケージの置き場所』もソケット選びのポイントです。
というのも『ケージの上に余裕があるかどうかで購入すべきソケットが変わる』から。
例えば、以下のような場所にケージを置きたいと考える方もいると思います。
- 天板が付いている棚
- メタルラックの中間段
ただ、これだとドームタイプのソケットを置くのは難しいです。
なぜなら『ドームタイプは場所を取る』から
百聞は一見に如かず。写真をご覧ください。
こんな感じでドームタイプのソケットは高さがあるのでケージの上に置くと場所を取ります。
そのため、天板付のケージ台や棚の中間段には置けない可能性があると言うわけです。
バスキングスポットとの距離
『バスキングスポットとの距離』もソケット選びのポイントです。
というのも『バスキングスポットの温度をどうしたいかで購入すべきソケットが変わる』から。
例えば、ドームタイプだとケージの外に設置するのでどうしてもライトの光が遠くなりますよね。
そうなると当然、温度が上がりにくいのでバスキングスポットの温度が低くなりがちです。
これだと高温のバスキングスポットが必要になる砂漠・乾燥地帯の爬虫類は飼えません。
こんな感じでバスキングとの距離もソケット選びのポイントの1つです。
ソケットは結局どっちがおすすめ?
結論:どっちもおすすめです!
「なんじゃそれ?」と思うかもしれませんがどっちもどっちという感じなんですよね。
正直な話し、以下3つをクリアしていればどちらを使っても問題ないです。
- 生体が火傷しない
- しっかりソケットを設置できる
- バスキングスポットを適切な温度にできる
この3つのポイントを意識すればソケット選びで失敗することはなくなりますよ!
【まとめ】事前準備をしてからソケットを選ぼう
ソケット選びで失敗しないためには事前準備が大切ですよ!
なぜなら『ソケット選びにはある程度の知識が必要』だから
- ソケットには2つのタイプがある
- クリップタイプは火傷の危険がある
- ドームタイプはバスキングスポットを作りづらい
こんな感じで知識を少しでも知っておけば適切なソケットを選べるようになります。
そうすればソケット選びで失敗する確率もグンと減りますよ!
【おすすめの爬虫類ケージ3選】
そして爬虫類を飼うなら『ソケット以外にも飼育ケージが必要』です。
以下記事で爬虫類の飼育ケージを紹介してるのでケージ選びの参考にしてください。
➤【厳選】元ショップ店員が選ぶおすすめの爬虫類ケージ3選
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爬虫類飼育にどんな道具が必要なのか知りたい人はぜひ参考にしてください。
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