➤この記事で解決できるお悩み
動物系専門学校を卒業したあとペットショップで3年働いてました。
今では10匹以上の爬虫類に囲まれながら過ごしてます。
爬虫類を飼おうと思って悩むことの一つが『どの飼育ケージを選べばいいのか?』だと思います。
確かに爬虫類飼育に使えるケージって種類が多くて悩むんですよね。
多いですよね。こんなに種類があるとどれを選べばいいか迷うという人も多いはず。
だからといってそれぞれ特徴が違うので適当に選んではいけません。
もし、適当に選んでしまうと
「思ってたケージと違う……」
「使いにくいから買い直したい……」
こんな風に時間とお金を浪費するだけです。
そこでこの記事では初心者にも分かりやすく『これだけ知っておけばOK』というケージの知識を紹介します。
飼育ケージの種類
というわけで、爬虫類飼育でよく使われるケージは以下の4種類です。
この4種のどれかを使えば爬虫類を飼育できると思ってもらって良いですね。
それぞれ特徴やメリット・デメリットが違うのでしっかりと理解しておきましょう。
専用ケージ編
【専用ケージのメリット・デメリット】
メリット |
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デメリット |
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結論 |
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専用ケージはその名の通り、『爬虫類を飼育する前提で作られた』ケージです。
そのため、爬虫類を飼育しやすいように
- 通気性
- コード穴
- 脱走対策
こういった爬虫類飼育で必須の機能が全て付いているんですよね。
これらの機能は他のケージ(水槽、衣装ケース)には無いのでめちゃくちゃ重宝します。
ただ専用ケージは機能が充実している分、価格が高めに設定されがちです。
- 専用ケージ
➤約10,000円~20,000円 - 水槽
➤約2,000円~4,000円 - 衣装ケース
➤約2,000円~3,000円 - ネットケージ
➤約3,000円~5,000円
今回紹介するケージの中だと一番値段が高いですよね。
「これだけ高いと予算的に厳しいかも……」という方は、この後紹介する水槽のほうがいいかもしれません。
とはいえ『性能面は申し分ないので予算が許すなら専用ケージを選びたい』ところですね。
【おすすめの爬虫類ケージ】
以下記事で『おすすめの爬虫類ケージ』を紹介してます。
元ショップ店員が選んだおすすめの専用ケージを紹介してるのでこちらも参考にしてください。
➤【厳選】元ショップ店員が選ぶ爬虫類の飼育ケージおすすめ3選
水槽編
【水槽のメリット・デメリット】
メリット |
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デメリット |
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結論 |
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水槽は『金魚や熱帯魚の飼育で使うもの』というイメージが強いと思いますが実は爬虫類飼育でも使われるケージの1つなんですよね。
そんな水槽の魅力は3つあります。
- 安価
➤約2,000円~4,000円 - 入手がめちゃくちゃ簡単
- サイズ展開がとにかく豊富
これだけ聞くと 「入手しやすくて安いなんて専用ケージより優れてない?」 と思うかもしれませんがそんなことはないです。
なぜなら、水槽は『爬虫類を飼育するために作られていない』から
つまり、専用ケージで当たり前のようにあった
- コード穴
- 脱走対策
- 通気性の確保
これらの爬虫類飼育で必須の機能は一切ありません。水槽で飼育するなら脱走対策や通気性の確保が必須なんですよね。
とはいえ『対策さえできれば専用ケージに負けず劣らずの使いやすいケージに変わるのが水槽の魅力』とも感じてます。
実際に私も水槽でトゲオアガマを飼育していますが、ちょっとした不便さはあるものの問題なく飼育できていますよ。
さらに、専用ケージと比べて値段が安いので
「予算があんまりない……」
「あんまりお金をかけれない……」
こんな悩みを持っている方におすすめできる飼育ケージですよ!
衣装ケース編
【衣装ケースのメリット・デメリット】
メリット |
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デメリット |
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結論 |
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衣装ケースは衣服を収納するものですが意外にも爬虫類飼育でもよく使われるケージの1つです。
なぜ使われるかというと『他のケージと比べてサイズ展開が多かったり値段が安め』だったりと嬉しいメリットが多いんですよね。
ただ、衣装ケースはこの記事で紹介した飼育ケージの中で『最もデメリットが多いケージ』でもあります……。
その理由が衣装ケースは動物を飼育するために作られたわけではないから
当たり前ですが衣装ケースは衣服を収納するために作られたので動物を飼育できるように作られていません。
他のケージだと最初から動物を飼育する前提で作られているので困ることは少ないんですが衣装ケースはそうはいかず……。
私も衣装ケースでトゲオアガマを飼育しようとしましたが『脱走対策やヒーター周りの問題』があり途中で諦めてしまいました。
こういった理由から衣装ケースは『上級者向けの飼育ケース』だなと思います。
ネットケージ(メッシュケージ)編
【ネットケージのメリット・デメリット】
メリット |
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デメリット |
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結論 |
カメレオンや小型のヤモリといった樹上性の爬虫類を飼うならおすすめ! |
『ネットケージ』は『主にカメレオンや小型のヤモリなどの樹上性の爬虫類に使われる飼育ケース』です。
それ以外のレオパやフトアゴ、ミズガメといった爬虫類の飼育には使われません。
というのも、ネットケージは網目状なので以下のような使いづらい部分が目立つんですよね。
- 水を張れない
- 床材を敷きづらい
- 保温器具の設置がしづらい
材質がネットなので『熱に弱かったり砂系の床材を使いづらい』というデメリットがあります。水張りできないでミズガメも飼えません。
不都合が多くて飼育できる爬虫類が限定されるので個人的にはおすすめしてません。
しかし『カメレオンやヤモリといった樹上性爬虫類を飼うなら話は別』です。
なぜなら『通気性がとにかく良い』から
他のケージもそれなりの通気性を持っていますがネットケージは別格。
網目状なので風通しはマジで良いです。樹上性の爬虫類を飼うならネットケージはかなりおすすめですね。
どの飼育ケースが一番おすすめ?
圧倒的に『専用ケージ』がおすすめです!
やはり、爬虫類を飼うなら専用ケージ一択。
- 機能性
- 種類の多さ
- 使いやすさ
どれをとっても専用ケージが勝るので出来る限り専用ケージを選んだ方が良いです。
予算の都合で専用ケージを買えないとなった時に水槽とか衣装ケースが視野に入る感じですね。
飼育ケージを選ぶときの優先順位を以下にまとめました。どれを選べばいいか悩んでいる方はこちらも参考にしてくださいね。
樹上性の爬虫類を飼育したいときはネットケージも視野に入ると言うイメージ。
衣装ケースは余程の理由がない限りは使わない方がいいかなと思います。
【おすすめの飼育ケージ】
以下記事で『使いやすくて機能性の高い飼育ケージを紹介』してます。
おすすめの飼育ケージを探してるという方は参考にどうぞ。
➤【厳選】元ショップ店員が選ぶ爬虫類の飼育ケージおすすめ3選
最後にこの記事で紹介した飼育ケージがどんな爬虫類に適しているか表にしときました。こちらも参考にどうぞ!
ケージの種類 | 大きさ | 適した爬虫類 | 適さない爬虫類 |
専用ケージ | 小型~大型 | 爬虫類全般 | なし |
水槽 | 小型~大型 | 爬虫類全般 | なし |
衣装ケース | 小型~大型 | トカゲ、ヤモリ、ヘビ、リクガメ | 樹上性の爬虫類(カメレオンやヤモリ等) |
ネットケージ | 小型~中型 | 樹上性の爬虫類 (カメレオンやヤモリ等) |
地表性のトカゲやヤモリ、ヘビ ミズガメ、リクガメ |
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