この記事で解決できるお悩み
動物系専門学校を卒業したあとペットショップで3年働いてました。
今では10匹以上の爬虫類に囲まれながら過ごしてます。
今回は「初心者でもキボシヌマガメを飼育できる?」と悩んでいる方向けに記事を書きました。
結論を言うと初心者でも飼えますよ!
というのも、日々のお世話はこれだけだから。
- 1日に1回のエサやり
➤人工フードを与える(1分) - 水換え
➤ろ過フィルターを使う場合
→1週間に1回
ろ過フィルターを使わない場合
→2日に一回 - 毎日の健康管理
➤ケージ外から観察(好きなだけ)
こんな感じでエサやりと水換えぐらいしかお世話することはないので初心者の方でも飼いやすいカメですよ。
とはいえ、何の知識もなしにキボシヌマガメを飼うことはできません。
本記事ではキボシヌマガメの飼い方や必要な飼育用品を紹介します。
この記事の内容をそのまま真似すれば初心者の方でもキボシヌマガメを飼育できるようになるのでぜひ参考にしてください!
キボシヌマガメの知識
ここではキボシヌマガメの大きさや寿命といった基礎知識について紹介していきます。
以下の表にまとめてあるのでぜひ参考にしてくださいね。
概要 | 内容 | 備考 |
大きさ | 約20cm前後 | メスのほうが大きくなる傾向にあり |
寿命 | 約15~20年 | 個体によりけり |
性格 | おとなしめ | 個体によりけり |
エサ | 人工フード | 『カメプロス』がおすすめ |
価格 | 約10000円~15000円 | 模様によりけり |
購入場所 | ホームセンター、専門店 総合ペットショップ、即売会 |
一押しは即売会 |
ざっと表にしてみましたがこれでキボシヌマガメのことは大体わかると思います。
次から飼育設備を紹介しますね。
キボシヌマガメの飼育設備
ここで紹介する設備がないとキボシヌマガメを飼育できないのでぜひ参考にしてくださいね。
キボシヌマガメ飼育には以下6つが必要ですよ。
なぜこの6つが必要なのか初心者の方にも分かりやすく解説しますね。
①水槽
まずは水槽が必須ですね。 水槽がないとキボシヌマガメの飼育は始まらないので一番最初に選びましょう!
水槽を選ぶときは『幅60cm以上』の水槽を必ず選んでくださいね。
なぜなら、60cmより小さい水槽だと『ろ過フィルターや浮き島に場所を取られてカメの泳げるスペースがなくなる』から
カメを飼うならろ過フィルターや浮き島といった道具が必須なんですが、これらを設置すると手狭になるんですよね……。
そのため、余裕を持って『60cm以上』の水槽を選ぶようにしてください。
【おすすめの水槽】
私が使っている『60cm水槽』はこちらです。
らんちゅう水槽という背の低いタイプの水槽を使ってます。
背の低い水槽のほうが掃除がしやすかったり移動させやすかったりとおすすめですよ!
②ライト
続いてはライトが必要ですね。 必要となるライトは以下の2種。
- 紫外線ライト
➤骨格形成のために必要 - バスキングライト
➤甲羅干しのために必要
この2種類のライトを必ず揃えてくださいね。
それぞれ役割が違うので間違えないようにしましょう!
【おすすめのライト】
まずは紫外線ライトですね。
『紫外線ライト』
私が使っている紫外線ライトは元々トカゲやリクガメといった爬虫類用のライトです。
カメ用とは書いてないですがキボシヌマガメの飼育に問題なく使えるのでかれこれ5年以上愛用していますよ。
『バスキングライト』
バスキングライトはカメ専用の物を必ず使ってください。
なぜなら『トカゲやリクガメ用のバスキングライトだと水滴が着いたときに割れる可能性がある』から
水滴による温度差でトカゲ・カメ用のライトだと割れる可能性があるので、水滴が着いても割れないカメ用バスキングライトを使いましょう。
③水中ヒーター
続いて、水中ヒーターが必要です。
なぜ必要かというと『ヒーターが無いと水温調節できないのでカメが体調を崩しやすくなる』んですよね
カメも人間と同じで温度変化に強くないです。特に冬場は寒すぎて食欲が落ちその影響で免疫力が下がって体調を崩したりします。
体調が崩れると大変なので年中同じ水温で飼育できるように水中ヒーターを使いましょう!
【おすすめのヒーター】
私がおすすめしてる水中ヒーターは『サーモスタット一体型ヒーター』です。
サーモスタット一体型ヒーター
サーモスタット(温度調節機能)とヒーターが1つに合体したタイプのヒーター
ヒーター選びで迷ったら初心者は『サーモスタット一体型ヒーター』がおすすめです。
④ろ過フィルター
キボシヌマガメは水を汚すペースが早いのでろ過フィルターを設置してあげましょう!
ろ過フィルターを設置しないとフンや尿による汚れで臭いがきつくなったり体調を崩しやすくなったりと良いことはありません。
そのため、ろ過フィルターを設置して水を綺麗に維持しましょう!
【おすすめのろ過フィルター】
私がおすすめしているろ過フィルターは『投げ込み式タイプ』のフィルター。
投げ込み式フィルターとは?
実物はこんな感じ。
なぜこれをおすすめしているかというと、以下3つの理由があるから。
- 手頃な価格
➤一式2000円程度で揃う - 掃除が簡単
➤ウールを洗うだけでOK - ランニングコスト良し
➤ウール交換に200〜300円ぐらい
ただ、ろ過能力はそこまで高くないので『週一回程度は水換えが必要なのがデメリット』ですね。
とはいえ、水換え自体は他のろ過フィルターでも必要なのであまり気にしなくていいデメリットだと思います。
⑤浮き島
続いては浮き島ですね。
なぜ必要かというと『カメは甲羅干しのため陸地となる場所が必要』だから
浮き島を設置しないと甲羅干し(日光浴)ができず骨格形成に支障が出るんですよね。
そのため、甲羅干しができるように浮き島を設置しましょう!
【おすすめの浮き島】
私がおすすめしている浮き島は『GEX タートルバンクM』です。
なぜこれをおすすめしているかというと『水槽内を広く使えるから』ですね。
というのも、タートルバンクMはマグネットタイプの浮き島なので下部に空間ができます。
赤丸部分に空間ができてますよね。
マグネットで浮き島を浮かべてるので水槽に余分な物を入れずにスペースを広く使えるというわけです。
カメを飼うなら広いスペースは必須なので広いスペースを維持しながら設置できる『GEX タートルバンクM』はめちゃくちゃ重宝してます!
⑥フタ
キボシヌマガメを飼うならフタも必須ですよ!
なぜなら『カメに脱走される』から
水槽は元々金魚や熱帯魚を飼う前提で作られているのでフタや扉のようなものは取り付けられていません。
そのため『脱走される可能性が常に付き纏う』んですよね。
当然、脱走されても良いことはないのでフタを設置してカメが脱走できないようにしましょう!
【おすすめのフタ】
私がおすすめしているフタは『スドーハープネット45cm』です。
なぜおすすめかというと『脱走されないようにフタを置きつつバスキングスポットを設置する』という条件をクリアしたかったから。
文章だけだけどよく分からないと思うので写真で説明しますね。
この写真を見ると
- 脱走できないように浮き島の上にフタを設置されている
- バスキングできるようにフタの上にライトが置いてある
こうなっていますよね。先ほど書いた条件を見事クリアできています。
そしてこの条件をクリアするためにはただのフタではダメなんですよね。
バスキングできるように光を通すタイプのフタ。すなわち網目状である必要があります。
そこで私がおすすめしているフタ『スドーハープネット45cm』の出番です。
ハープネット45cmなら網目状なのでライトの光を通しますしライトを置いても問題ありません。
キボシヌマガメの飼育方法
ここからはキボシヌマガメの具体的な飼育方法を紹介します。
以下4つを紹介するのでキボシヌマガメの飼育を考えている方はぜひ参考にどうぞ!
エサの種類と頻度
キボシヌマガメのエサの種類と頻度はこちら。
- エサ
➤カメプロス - 頻度
➤1日1回
キボシヌマガメのエサは市販されている人工フードでOK。
また頻度については『1日1回』フードをパラパラと与えれば十分です。
ちなみにエサの量の具体的な目安はこちら。
与えれば与えるだけ食べてしまうので与えすぎないようにしてください。
普段のお世話
続いて、普段のお世話についてお話します。
普段のお世話として行うことは以下の3つ。
普段のお世話
- 水換え
- エサやり
- 生体の観察
この3つを必ず行ってください。
エサやりは先ほど解説したので水換えと生体の観察についてお話しますね。
水換え
カメはめちゃくちゃ水を汚すので最低でも週に1回の水換えは必ず行ってください。
水換えを怠るとカメの食欲が落ち免疫力が低下。そのまま体調を崩してしまいます。
そのため、週1の水換えは面倒くさがらずに必ずに行いましょう。
ちなみに『水換えするならバケツが必須』なので持ってない人は買っておきましょう。
➤Amazonでバケツを見る
生体の観察
生体の観察とは『怪我や病気になっていないかを見極めるため』に行います。
キボシヌマガメは喋ることができません。そのため、人間と直接コミュニケーションを取る手段がないですよね。
コミュニケーションが取れないとなると以下の状況になった時に私たちは気付けません。
- 怪我をしていた
- 病気になっていた
人間だったら声でコミュニケーションが取れるのですぐに対処ができます。
しかし、キボシヌマガメの場合は声でコミュニケーションが取れないので私たちが気づくしかないんですよね。
病気や怪我にいち早く気づくためには日頃の観察が重要になるというわけです。
飼育の注意点
キボシヌマガメを飼育するなら『脱走だけは何としてでも阻止』してください!
家の中に脱走されるならまだしも外に出られるともうお手上げです。
どうにもならなくなるのでフタを設置するなどして脱走対策を万全にしましょう!
触れ合い方
キボシヌマガメとの触れ合い方は主に観賞がメインになるのではないかなと思います。
というのも『カメに触れる』というよりかは『カメを持つ』という感じになりがちだから。
そのため、のんびり泳いでいる姿を観賞するという触れ合い方がメインになると思います。
【まとめ】キボシヌマガメの飼い方を理解し飼ってみよう
キボシヌマガメは丈夫で飼いやすい初心者向けのカメです。
「初心者だけどカメを飼ってみたい!」
こんな悩みをお持ちの方におすすめできるカメだと自身をもって言えます。カメ飼育に興味のある方はぜひ飼育してみてくださいね。
最後にこの記事で紹介した飼育設備を表にまとめました。まだ持ってない方はこの機会に入手しておきましょう!
飼育設備 | 種類 |
水槽 | 60cm水槽 |
ライト | 紫外線ライト ➤レプタイルUVB150 26W バスキングライト ➤スワンプグロー75W |
水中ヒーター | サーモスタット一体型ヒーター |
ろ過フィルター | ロカボーイプロ M ➤エアーホース ➤エアーポンプ |
浮き島 | GEXタートルバンクM |
フタ | スドーハープネット45cm |
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