この記事で解決できるお悩み
動物系専門学校を卒業したあとペットショップで3年働いてました。
今では10匹以上の爬虫類に囲まれながら過ごしてます。
「リクガメを飼ってるけどスキングライトやシェルターの設置場所が合ってるか不安」
「90cmケージでリクガメを飼いたいけど、どんな飼育環境を作ればいいか分からない」
この記事では元ショップ店員・爬虫類飼育歴7年の私がこんなお悩みを解決します。
先に結論を言いますね。
元ショップ店員の90cm飼育ケージをそのまま真似すればOKですよ!
これがリクガメを3年ほど飼育している元ショップ店員が作った90cm飼育ケージです。
バスキングライトの場所やシェルターはリクガメが快適に暮らせるようにかなり意識して設置しましたね。
とはいえ、写真だけだと何を意識すれば良いか分からないと思うのでこの記事では具体的に
- シェルターはどんな感じの物にすればいいのか?
- 何を意識してバスキングライトを設置したのか?
- ケージに流木とか石を置いていないのはなぜなのか?
こういったリクガメの飼育環境作りで重要なポイントを紹介していきます。
リクガメの飼育環境をどうやって作れば良いか悩んでいる人はぜひ読んでくださいね。
ちなみに『乾燥系リクガメ』と呼ばれるリクガメは以下の種類。
- ケヅメリクガメ
- ヒョウモンガメ
- ヘルマンリクガメ
- ヨツユビリクガメ
- ギリシャリクガメ
- フチゾリリクガメ
- パンケーキリクガメなど
『平気気温の高い荒野や草原』に暮らしているリクガメを乾燥系リクガメと呼んでいます。
これ以外の多湿系リクガメ(ホシガメやアカアシガメなど)は飼育環境がまた変わるのでここでは紹介しません。
【真似OK】元ショップ店員のリクガメ飼育環境を紹介
それでは早速、紹介しますね。
私が実際にリクガメを飼育している90cm飼育ケージがこちら。
【全体像】
ケージ内のスペースを広く取りたかったので流木や石といったレイアウト素材は置かないようにしました。
シンプルなレイアウトのほうがリクガメを飼育しやすいと思います。
【バスキングスポット】
バスキングスポットには熱吸収の良い『スレートプレート』を採用してます。
ライトにちょっと当てるだけでめちゃくちゃ温度が上がるのでリクガメのバスキングスポットを作るならこれがおすすめですね。
【スレートプレートの使用感】
以下記事で『スレートプレートのメリット・デメリット』を紹介してます。
気になる方はこちらもぜひ参考にしてくださいね。
➤トゲオアガマの保温に100均のスレートプレートが超おすすめな話
【リクガメのシェルター】
シェルターには『踏み台』を使ってます。
なぜこれを使っているかというと『爬虫類用のシェルターだと登られる』から
こういうタイプの爬虫類用シェルター簡単に登られてしまって大変でした。
後方が坂のように低くなっているので登られてしまいました。そのため、今は間違いなく登れないであろう踏み台を使ってますね。
【レイアウト】
流木や石を置いたレイアウトは極力やらないことをおすすめします。
なぜなら『リクガメは力が強くさらにフンもいっぱいするのでレイアウトしすぎると管理が大変』だから
掃除が面倒くさくなったり散乱したレイアウト素材でリクガメが怪我をしたりとあまり良いことはありません。
そのため、レイアウトは極力やらないほうがいいでしょう。
【意識しよう】リクガメの飼育環境を作るために気をつけるべきポイント5つ
それでは続いて、実際にリクガメの飼育環境を作る時に気をつけるべきポイントを紹介します。
私が気をつけているポイントは以下の5つ。
意識するべきポイント5つ
リクガメの飼育環境を作るときはこの5つのポイントに気をつけて作ればOKですよ!
ポイント①レイアウトはシンプルに
レイアウトは『とにかくシンプル』なものにしたほうが良いでしょう。
その理由が以下の3つ。
- 掃除がしやすい
- 崩れたりして危ない
- リクガメが怪我をしにくい
石や流木を置いてレイアウトをするとケージ内がごちゃごちゃしてしまうんですよね。
ごちゃごちゃしたレイアウトは掃除もしづらいですし、万が一崩れた場合はリクガメが怪我する可能性だってあります。
そのため、レイアウトをするときはできる限りシンプルなものになることを意識したほうがリクガメを快適に飼育できると思いますよ。
ポイント②バスキングライトは端に設置
バスキングライトの設置場所は『ケージの端』にしましょう!
なぜケージの端に設置するかというと、バスキングライトの直下は『約40度〜45度ぐらい』と高温だから
直下で40度から45度ぐらいの気温があると周辺の気温も35度ぐらいになるのでかなり暑いです。
ケージの端に設置してもこれだけ上がるので、もしライトを中央に置いたりすればケージ全体の温度が上がりすぎてしまうんですよね。
これだと高温のケージでリクガメを飼うことになるので『リクガメが熱に強いとはいえ熱中症や脱水症状の原因』になりかねません。
これを避けるために高温のバスキングスポットをケージの端に設置して他の場所の温度を下げれるようにするわけです。
ポイント③シェルターは登られない物がおすすめ
シェルターは『リクガメが登れない物がおすすめ』ですね。
なぜなら『リクガメがシェルターに登ったあとにシェルターから落ちてひっくり返ってしまうことが多い』から
一度ひっくり返るとリクガメは自力で起き上がることが出来ないので飼い主が助けてあげなければなりません。
常に家にいるのなら助けけれますが家を空けているときはずっとひっくり返ったままになるので大変です。
そのため、リクガメがひっくり返らないように登られないシェルターを使いましょう!
個人的におすすめしてるリクガメに登られないシェルターは『踏み台』です。
なぜおすすめなのか以下記事で紹介してるのでこちらもぜひ参考にしてください。
➤【リクガメがシェルターに登るのを防ぎたい人向け】対策方法を紹介します
ポイント④バスキングスポットには熱効率の良いもの設置
バスキングスポットには『スレートプレートのような熱吸収の良い物を設置』すると良いですよ。
なぜなら『効率よくバスキング(日光浴)できるようになる』から
レンガやスレートプレートは熱を吸収しやすいのでバスキングライトを少し当てるだけでもめちゃくちゃ温度が高くなるんですよね。
リクガメが良い感じにバスキングできるようになるのでバスキングスポットにはレンガやスレートプレートを設置しましょう!
ポイント⑤紫外線ライトはシェルターの反対側に設置
紫外線ライトは『シェルターの反対側に設置したほうがいい』でしょう。
なぜシェルターの反対側に設置するかというと『シェルター以外の場所にし紫外線が届くようにする』ため
というのも、紫外線ライトをシェルターの上にに設置したりすると『紫外線が届きにくい場所が生まれる可能性がある』んですよね。
紫外線不足は食欲不振になったり骨格の成長に影響が出たりと良いことはありません。
そのため、紫外線ライトをシェルターの反対側に設置しリクガメがどこにいても紫外線を浴びれるようにしましょう。
【元ショップ店員が厳選】リクガメの飼育道具を紹介
ここからは4年以上リクガメを飼育している元ショップ店員が実際に使っている飼育道具を紹介します。
私がリクガメ飼育で使っている飼育道具がこちら。
飼育道具 | 内容 |
①飼育ケージ | グラステラリウム9045 |
②床材 | デザートブレンドクラシック |
③シェルター | 踏み台 |
④紫外線ライト | レプタイルUVB150 26W |
⑤バスキングライト | サングロータイトビーム 100W |
⑥ランプステー | グラステラリウム専用ランプステー |
⑦ソケット | マルカンクリップソケット |
なぜ、これらの道具を使っているのか個別に紹介しますね。
①飼育ケージ
飼育ケージ
グラステラリウム9045
➤幅91.5cm×奥行46.5cm×高さ48cm
私が使っている飼育ケージは『グラステラリウム9045』です。
なぜこれを使っているかという、このケージは『小型のリクガメなら十分飼育できる広さがあり脱走対策も万全』だから。
というのも、ケージのサイズが『幅90cm×奥行45cm』と広めなのでヘルマンリクガメやヨツユビリクガメといった小型のリクガメ飼うのに十分なんですよね。
さらに、鍵付きの前面扉が搭載されてるので閉め忘れない限り脱走されることもありません。
そのため、リクガメのケージ選びで迷ったらこれにしておけば間違いなしと自身を持って言えるケージですよ。
➤グラステラリウムのレビュー記事はこちら
ちなみに『ケヅメリクガメやヒョウモンガメといった大型リクガメはいずれ飼育できなくなる』ので注意が必要です。 そのため、大型リクガメの場合は幼体の時だけ『グラステラリウム9045』で飼育して、大きくなったらさらに大きいケージに移動させたほうがいいでしょう。
②床材
飼育ケージ
私が使っている床材は『デザートブレンドクラシック』です。
なぜこれを使っているのかというと『粒が小さいので誤飲の可能性が薄くて見た目が砂漠っぽい』から
床材を使うときに気をつけなければいけないことの一つに『誤飲』があります。
というのも、粒が大きれば大きいほど床材ほど誤飲されたときに体に詰まりやすいので危険なんですよね。
その点、デザートブレンドクラシックは『粒がかなり小さめなのでたとえ誤飲されたとしても体外に排出されやすい』ですよ。
さらに、素材にクルミが使われているので脱臭効果が高くフンや尿の匂いがあまりしないのもポイント。
こういった理由から床材選びで迷っている方は『デザートブレンドクラシック』がおすすめですよ。
気に入りすぎて以下記事で『デザートブレンドクラシックをレビュー』をしました。
元ショップ店員が実際に使って感じた意見を載せてるのでこちらも参考にしてくださいね。
➤【デザートブレンドクラシックをレビュー】乾燥系爬虫類の床材はこれがおすすめ
③シェルター
シェルター
➤踏み台
先ほども軽く紹介したんですが私はシェルターに『踏み台 』を使ってます。
というのも、爬虫類用シェルターだと後方が低いので簡単に登られてしまうんですよね。
こんな感じで爬虫類用シェルターは後ろの部分が坂のように低くなってます。
これだとリクガメが登ったあとに上手く降りれずにひっくり返って大変なんですよね。
そのため、リクガメが大きい場合は『踏み台 』のようなリクガメが登れなくてシェルター代わりになる物を使うほうが良いと思います。
なぜ踏み台がおすすめなのか気になる人はこちらの記事をどうぞ。
▶︎【リクガメがシェルターに登るのを防ぎたい人向け】対策方法を紹介します
ちなみにベビーサイズのリクガメなら爬虫類用のシェルターでも登れないので『ベビーなら爬虫類用シェルターを使ってもOK』ですよ!
④紫外線ライト
紫外線ライト
私が使っている紫外線ライトは『レプタイルUVB150 26W 』です。
なぜこれを使っているかというと『値段が約3,000円と安い割に十分な紫外線量が出ている』から
紫外線ライトは基本的に値段が高いライトのほうが紫外線量が多い傾向にあります。
その点『レプタイルUVB150 26W 』は比較的安めの値段にも関わらずリクガメを十分飼育できるぐらいの紫外線を出してくれるんですよね。
こう言った理由から紫外線ライト選びで迷ったらおすすめのライトですよ。
⑤バスキングライト
バスキングライト
私が使っているバスキングライトは『サングロータイトビーム 100W』です。
このライトはリクガメが気持ちよくバスキングできる温度までバスキングスポットの気温を上げてくれるのでおすすめです。
さらに色んなショップで取扱いされているので入手しやすいのも魅力ですね。
爬虫類ショップはもちろんのこと爬虫類を置いているホームセンターや総合ペットショップて見かけることができますよ。
⑥ランプステー
ランプステー
ランプステーは飼育ケージに『グラステラリウムを使っているときに必要になる道具』です。
なぜ必要かというと『ランプステーが無いとライトの設置ができない』から
グラステラリウムにライトを設置するためにはランプステーという突起物を別で使わないと設置できないんですよね。
そのため、グラステラリウムでライトを使う場合に必ず必要なので揃えておきましょう。
⑦ソケット
ソケット
私が使っているソケットは『マルカンクリップソケット』です。
何の変哲もないただのソケットなので特別な機能は何もありません。
ただ、クリップ部分がやけに固くランプステーをガッチリ挟んでくれるのが使いやすく愛用してますね。
ちなみに『グラステラリウム以外の飼育ケージを使う場合は買わなくて大丈夫』ですよ。
【まとめ】飼育環境をしっかりと作りリクガメを飼育しよう
リクガメの飼育環境で不安を感じている方はこの記事をそのまま真似すればOK。
最後にこの記事で紹介した『飼育環境を作るためのポイント5つ』をおさらいしておきましょう。
意識するべきポイント5つ
基本的にはこの5つに気をつければ問題ありません。参考にしながらリクガメの飼育環境を作ってくださいね。
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