動物系専門学校を卒業したあとペットショップで3年働いてました。
今では10匹以上の爬虫類に囲まれながら過ごしてます。
爬虫類飼育にお金が必要なのかどうか?
これ気になってる方多いと思います。
先に結論を言うと『初期費用と維持費にお金が必要』ですよ!
というのも、爬虫類飼育を始めるためには様々な飼育道具を揃えなけばならないから。
- 床材
- ケージ
- ヒーター
- シェルター
- レイアウト素材
飼育する爬虫類によって変わりますが大体『約20,000円~30,000円』ぐらいは必要ですね。
さらに、初期費用に加えて電気代やエサ代、床材の交換など『維持費』も必要になってきます。
維持費についても飼育する爬虫類によって変わりますが『約3,000~5,000円』を目処に見てもらえたら良いかなと思いますね。
初期費用
➤約20,000円~30,000円
維持費
➤約3,000~5,000円
ここまでつらつらと値段を書いてきましたが実際お金が必要と言われてもあんまりイメージできないと思います。
そこで、この記事では『実例を用いて爬虫類飼育の初期費用や維持費』を紹介します。
さらに、後半では『フトアゴヒゲトカゲとレオパードゲッコーの具体的な初期費用』も紹介するのでぜひ最後まで読んでくださいね。
【前提】爬虫類飼育の何にお金が必要?
先ほどもちらっと紹介したんですがまずは『爬虫類飼育のどの部分にお金が必要なのかおさらい』しておきましょう。
爬虫類飼育でお金が必要になる所は以下2つです。
基本はこの2つで完結します。具体的な内容は次から紹介しますね。
①初期費用
まずは『初期費用』です。飼育道具を揃えるときに必ず初期費用が必要ですよ!
金額は種類によってピンキリです。爬虫類によって値段が変わるので簡単に以下にまとめました。
初期費用の例
こんな感じで種類によって金額が変わります。サイズが大きい種類ほど金額も大きくなるイメージですね。
②維持費
続いては『維持費』です。
どこに維持費が発生するかというとエサや床材と言った消耗品ですね。
消耗品 | 交換タイミング | 値段 |
エサ | 無くなり次第 | 約1,000円~ |
床材 |
1~2ヶ月に1回 | 約1,500円~ |
ヒーター | 故障したとき | 約3,000円~ |
飼育ケージ |
割れたり、劣化が激しいとき | 約5,000円~ |
紫外線ライト | 1年に1回 | 約3,000円~ |
バスキングライト | 点灯しなくなったとき | 約2,000円~ |
これらの消耗品は爬虫類を飼育するなら避けては通れませんよ。
ちなみに飼育ケージやヒーターは割れたり故障しなければずっと使い続けれます
とはいえ『劣化してしまい使えなくなるときもある』のでそのときは交換が必要です。過信はしないようにしましょう。
【実例】元ショップ店員が飼育環境にいくらかかったのか紹介
ここからは実例ということで元ショップ店員の私が実際に作った飼育環境を元にいくらお金がかかったのか紹介しますね。
紹介する飼育環境は以下の3つ。
元ショップ店員の飼育環境を紹介
それぞれ個別に紹介します。
①ゲイリートゲオアガマ
まずはゲイリートゲオアガマの飼育環境から紹介しますね。
私が作った飼育環境がこちら。
これを作るのにかかった初期費用がこちら。
飼育道具 | 参考価格 |
①飼育ケージ | 約20,000円 |
②バスキングライト | 約1,500円 |
③紫外線ライト | 約2,000円 |
④床材 | 約1,300円 |
⑤ソケット | 約2,000円×2 |
⑥温度計 | 約900円 |
⑦ランプステー | 約600円 |
⑧レイアウト素材 | 約5,000円 |
総額:約35,300円 ※Amazon価格で計算してます |
60cm専用ケージでトゲオアガマみたいな乾燥系の爬虫類を飼育するとなると大体このぐらいになるかと思います。
維持費がこちらです。
内容 | 維持費 | 頻度 |
電気 | 約3000円 | 毎月 |
エサ代 | 野菜 ➤約2000円 |
エサが無くなったら |
消耗品 |
床材 ➤約1500円 紫外線ライト ➤約2000円 バスキングライト ➤約1500円 |
床材 ➤2~3ヶ月に1回 紫外線ライト ➤1年に1回 バスキングライト ➤球切れしたら |
特にライト、床材の交換にお金が必要ですね。
とはいえ、交換までの期間が長いのでそこまでお財布に負担をかけることはないと思います。
【トゲオアガマの具体的な初期費用】
以下でさらに具体的に『トゲオアガマの初期費用や維持費』を紹介してます。こちらも参考にしてください。
➤【予算3.5万で飼える】トゲオアガマ飼育の初期費用を紹介
②フチゾリリクガメ
次にフチゾリリクガメの飼育環境を紹介します。
私が作った飼育環境がこちら。
これを作るのにかかった初期費用がこちら。
飼育設備 | 種類 | 価格 |
①飼育ケージ | グラステラリウム9045 | 約32,000円 |
②水入れ | ウォーターディッシュL | 約800円 |
③バスキングライト | サングロータイトビーム 100W | 約2,000円 |
④紫外線ライト | レプタイルUVB150 26W | 約2,000円 |
⑤ソケット | マルカン クリップソケット | 約2,800円×2 |
⑥床材 | デザートブレンドクラシック 4.4kg |
約1,500円 |
⑦シェルター | スドー ロックシェルターXXL | 約4000円 |
⑧レイアウト素材 | レンガ | 約500円 |
総額:48,400円 ※Amazon価格で計算しています |
90cm専用ケージでリクガメ飼育するとなると大体このぐらいになるかと思います。
維持費がこちらです。
内容 | 維持費 | 頻度 |
電気 | 約3000円 | 毎月 |
エサ代 | 野菜 ➤約2000円 |
エサが無くなったら |
消耗品 |
床材 ➤約1500円 紫外線ライト ➤約2000円 バスキングライト ➤約1500円 |
床材 ➤2~3ヶ月に1回 紫外線ライト ➤1年に1回 バスキングライト ➤球切れしたら |
維持費は先ほど紹介したトゲオアガマとほぼ同じ感じですね。
【リクガメの具体的な初期費用】
以下でさらに具体的に『リクガメの初期費用や維持費』を紹介してます。こちらも参考にしてください。
➤【乾燥系リクガメ飼育の初期費用】90cmケージで飼うといくら必要?
③キボシヌマガメ
最後はキボシヌマガメの飼育環境を紹介します。
飼育道具 | 参考価格 |
①水槽 | 約3,300円 |
②ライト | 合計8,200円 紫外線ライト▶︎約2,200円 バスキングライト▶︎約2,000円 ソケット▶︎約2,000円×2 |
③水中ヒーター | 約4,000円 |
④ろ過フィルター | 合計2,360円 ロカボーイプロM▶︎約1000円 エアーホース▶︎約360円 エアーポンプ▶︎約1,000円 |
⑤浮き島 | 約2,000円 |
⑥フタ | 約1,500円 |
総額:約21,360円 ※Amazon価格で計算しています |
60cm水槽でミズガメを飼育するとなると大体このぐらいになるかと思います。
続いて、維持費がこちら。
内容 | 維持費 | 頻度 |
電気 | 1,500〜2,000円ぐらい (季節によって変動) |
毎月 |
エサ代 | 約1,000円 | エサが無くなったら |
消耗品 |
フィルターのろ材 ➤約300円 |
汚れて使えなくなったら |
電気、エサ、ろ過フィルターの交換代が主な維持費ですね。
どれもそこまで高い維持費ではないでかなり飼育しやすいのではないかと思います。
【キボシヌマガメの具体的な初期費用】
以下でさらに具体的に『キボシヌマガメの初期費用や維持費』を紹介してます。こちらも参考にしてください。
➤【予算2万で飼える】キボシヌマガメ飼育の初期費用を紹介
フトアゴ・レオパ飼育の初期費用を知りたい方へ
ここからは爬虫類の中でもトップの人気を誇るフトアゴヒゲトカゲとレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)の初期費用を紹介します。
それぞれ気になってる方も多いと思うのでぜひ参考にしてくださいね。
フトアゴ・レオパの初期費用
①フトアゴヒゲトカゲ編
まずはフトアゴヒゲトカゲの初期費用から。
飼育道具 | 参考価格 |
①飼育ケージ | 約30,000円 |
②水入れ | 約700円 |
③バスキングライト | 約1,500円 |
④紫外線ライト | 約2,000円 |
⑤床材 | 約1,500円 |
⑥シェルター | 約2,000円 |
⑦ソケット | 1つあたり約2,000円 |
⑧ランプステー | 1つあたり約900円 |
総額:約45,600円 ※Amazon価格で計算しています |
90cm専用ケージで初期費用を計算してますが大体これぐらい必要です。
かなり高めなのでしっかりと予算を準備するようにしましょう。
続いて維持費がこちら。
内容 | 維持費 | 頻度 |
電気 | 約3000円 | 毎月 |
エサ代 | 昆虫 ➤約1000~2000円 人工フード ➤約1000円 |
エサが無くなったら |
消耗品 |
床材 ➤約300円 紫外線ライト ➤約2000円 バスキングライト ➤約1500円 |
床材 ➤2〜3ヶ月に1回 紫外線ライト ➤1年に1回 バスキングライト ➤球切れしたら |
電気代やエサ代、ライト、床材の交換代が主な維持費ですね。
ライト、床材がそこそこ高めではありますが交換頻度が低いのであまり気にならないと思います。
【フトアゴヒゲトカゲの具体的な初期費用】
以下でさらに具体的に『フトアゴヒゲトカゲの初期費用や維持費』を紹介してます。こちらも参考にしてください。
➤【元ショップ店員が語る】トゲオアガマ飼育で不要な飼育道具3選
②レオパ(ヒョウモントカゲモドキ)
レオパの初期費用がこちら。
飼育道具 | 参考価格 |
①飼育ケージ | 約8,000円 |
②水入れ兼シェルター | 約700円 |
③ヒーター | 約2,000円 |
④床材 | 約1,500円 |
⑤カルシウムパウダー | 約2,000円 |
総額:約14,200円 ※Amazon価格で計算しています |
レオパは小さめのケージでも飼えたり必要になる飼育道具が比較的少なめだったりするので初期費用が低めです。
そのため、予算的な都合でレオパ飼育から爬虫類を始める人は多いですね。
続いて、維持費がこちら。
内容 | 維持費 | 頻度 |
電気 | 約1000円 | 毎月 |
エサ代 | 昆虫 ➤約1000~2000円 人工フード ➤約1000円 |
エサが無くなったら |
消耗品 |
床材 ➤約300円 ヒーター ➤約2000円 |
床材 ➤2〜3ヶ月に1回 (紙なら毎日) ヒーター ➤壊れたら |
電気代やエサ代、床材の交換代が主な維持費になりますね。
どれもそこまで高い維持費ではないでかなり飼育しやすいのではないかと思います。
【レオパの具体的な初期費用】
以下でさらに具体的に『レオパの初期費用や維持費』を紹介してます。こちらも参考にしてください。
➤【予算1.5万で飼える】レオパ飼育の初期費用を紹介
【必須】どんな爬虫類でも絶対使う飼育道具4選
ここでは全ての爬虫類に共通して必要になる飼育道具を紹介していきます。
爬虫類の種類に関わらず確実に使う飼育道具を集めてきましたので、どんな飼育道具が必要なのか分からない方はここで紹介する道具だけでも揃えておきましょう。
それでは早速、紹介していきます。
①飼育ケージ
爬虫類を飼うなら一番必要な道具と言っても過言ではないですね。
飼育ケージが無ければなにも始まらないので爬虫類飼育を始める方はどんな飼育ケージが必要になるのかしっかり検討しましょう。
【おすすめの爬虫類飼育ケージ】
以下におすすめの爬虫類飼育ケージをまとめた記事がありますのでこちらをぜひ参考にしてください。
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ちなみに筆者おすすめの飼育ケージは『グラステラリウムシリーズ』です。
爬虫類を飼育する前提で作られた飼育ケージなので機能性バッチリ、初心者にも使いやすいケージに仕上がってます。
筆者も使用しているケージのほとんどがグラステラリウムというぐらい愛用しているのでケージ選びで悩んだらこれにしておけばOKです。
②ヒーター
パネルヒーターや保温ライトといった『爬虫類の体温を維持する道具も必ず必要』です。
もしヒーターが無かったら体温を維持できず、エサを食べなくなったり運動量が落ちたりと良いことはありません。
流通しているほぼ全ての爬虫類でヒーターは必需品なので必ず揃えるようにしましょう。
ちなみに爬虫類飼育でよく使われるヒーターは以下の3種類です。飼育する種類によって使い分けてくださいね。
【①パネルヒーター】
ケージの下に敷いたり横に貼り付けたりするタイプのヒーター。
主にヒョウモントカゲモドキやクレステッドゲッコーといったヤモリ類。
コーンスネークやボールパイソンといったヘビ類を飼育する時に使います。
【②保温ライト】
これはソケットを通してケージの上から光を照射するタイプのヒーターです。
主にフトアゴヒゲトカゲやサバンナモニター、リクガメ類といった乾燥系爬虫類からイグアナ類やカメレオン類といった樹上性爬虫類まで幅広く使われるヒーターとなります。
【③水中ヒーター】
熱帯魚や金魚飼育で使われている水中を温めるタイプのヒーター。主にミズガメ飼育で使われることが多いヒーターですね。
筆者も自宅で飼育で飼育しているミズガメは全て水中ヒーターを使って飼育してますよ。
③シェルター
爬虫類は基本的に狭くて暗いところに日中は隠れてたりするのでシェルターが必要です。
シェルターが無かったら休みたくても休めずストレスを溜めてしまうことになるので隠れられる場所としてシェルターを準備してあげましょう。
④水入れ
爬虫類も人間と同じように水分補給を行わないと生きていけないので必ず用意しましょう。 ちなみに用意する『水入れは何でもOK』です。
爬虫類用に売られている本格的な物から100均で購入できるタッパーまでとにかく水を貯められれば良いので好きな物を使うと良いかなと思います。
筆者は見た目が本格的な爬虫類用の水入れを愛用してます。 使いやすくておすすめなので悩んだらこれにしておけばOKですよ。
【まとめ】爬虫類の飼育は『初期費用と維持費』にお金がかかる
最後にまとめると爬虫類飼育は『初期費用と維持費』の2つに必ずお金が必要です。
特に初期費用はまあまあ高めの金額を要求されるので軽い気持ちで飼おうと思ったら大変かもしれません。
事前にどれくらいの予算が必要になるのか調べてから爬虫類飼育を始めるようにしましょう!
【初期費用の例】
初期費用の例
【維持費の例】
消耗品 | 交換タイミング | 値段 |
エサ | 無くなり次第 | 約1,000円~ |
床材 |
1~2ヶ月に1回 | 約1,500円~ |
ヒーター | 故障したとき | 約3,000円~ |
飼育ケージ |
割れたり、劣化が激しいとき | 約5,000円~ |
紫外線ライト | 1年に1回 | 約3,000円~ |
バスキングライト | 点灯しなくなったとき | 約2,000円~ |
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